福井県地方最低賃金審議会は令和2年の福井県最低賃金を去年から1円引き上げ「830円」としました。10月2日から適用予定です。(昨年は令和元年10月4日適用)
今回は中央審議会が賃金引き上げの目安を出すのを断念したそうで、福井県地方最低賃金審議会で2009年のリーマンショック以来の異例な措置です。引き上げ幅はここ数年24円から26円程度引き上げしてきた中で異例の1円引き上げにとどまりました。
個人的には25円までは無理でも数円は上昇すると思っていたので報道で1円上昇と知り驚きました。全国で据え置きということですね。
会社の賃金締切日が適用日を跨ぐ場合は、一つの賃金計算期間に829円(令和元年)と830円(令和2年)の2種類の単価が存在しますので、各年度の最低賃金額と時間数を別々計算して合算した額以上の額を払う取り扱いをすれば法的に問題ないということになります。今回は変動幅が1円ということもあり、一律830円としてしまう方が事務的に楽だと思います。