年度末の多忙な時期ですが、県内の支援機関で経営支援の実務に携わっておられる方向けにオンライン研修会を企画しました。
今回のテーマは「ジェグテック(J-GoodTech)の効果的な活用法と活用事例について」です。
5年前からスタートしているジェグテックですが、まだご存じない方もおられるかもしれません。
国内各地の特に製造業を中心として、大手企業と中小企業や小規模事業所のマッチングを行うという機能を持ったサイトです。
開設当初はなかなかマッチングに至らないことが多かったようですが、最近はマッチング率が向上しているようで、活用しない手はないと思います。
下請け加工や製造がメインの中小企業や小規模事業所の場合、自社の本当の強みがどこにあるのか、ということをしっかり考えなくても、親会社とのコミュニケーションをしっかり取っておれば注文が来て、指示通りに製作して納品すればお金が入ってくる、という状況で経営が成り立ってきました。
ですが、経営環境が不透明な現代において、その状況が確実に続くという保証はありません。仕事が減り始め、経営が厳しくなってから「どうしたらいいんだろう」と考えているようでは手遅れになる可能性があります。
安定した仕事がある間に、自立した経営に移行しておくべきです。その際のポイントは、「自力で顧客開拓ができること」、「他社にはない自社ならではの強みが明確であること」の2つです。
ジェグテックを活用する場合、この2つのことを予め検討してまとめておくことが求められます。マッチングが実現しなかったとしても、これが整理されるだけで経営に対する考え方や見え方が変わります。
支援機関の立場でも、この2つの重要性を理解して支援先の分析を行うことは重要です。そして、その延長線上に販路開拓ツールとしてジェグテックがあるので、しっかりした分析に基づいた支援先企業の紹介がジェグテックに掲載されることで、大手企業からのコンタクトも期待できます。
これらの具体的な活用法について、中小機構北陸本部のご協力を頂いて、解説をしていただきます。
ZOOMを活用したオンライン研修会ですので、1人でも多くの方にご参加いただきたいと思っております。
お申し込みにつきましては、下記をご参照下さい。
開催日時: 令和3年3月11日 13時30分開始、15時終了予定
開催場所: ZOOMを活用したオンラインセミナー
講 師: 中小企業基盤整備機構北陸本部 副参事 石塚 将 様
研修概要: ジェグテック(J-GoodTech)の効果的な活用法と活用事例について(別紙カリキュラムをご参照下さい。)
申込方法: 下記のメールアドレスにて 3月8日まで にお申し込み下さい。返信にてZOOMのID、パスワードをご案内致します。
お申込み先 yorozu@fisc.jp
オンラインですので、何名でもご参加頂けます。1名でも多くのご担当者の方にご参加頂けますようご案内をお願い致します。
お問合せはメール、又は0776-67-7402 (担当 酒井、竹内) にて承ります。
当日のカリキュラム(予定)
13:30〜13:35 開会のご挨拶と講師のご紹介(福井県よろず支援拠点)
13:35〜14:35 ジェグテック(J-GoodTech)の解説(中小機構北陸本部)
ジェグテックは中小機構が運営するる、中小企業と大手企業をつなぐビジネスマッチングサイトです。(https://jgoodtech.jp/pub/ja/about/)
これを活用することで、下請け加工などを行う小規模製造業や中小製造業の事業者が、自社独自で新たな発注先を発見したり、大手企業からの取引の提案を受けたりするチャンスが拡がります。また、大手企業から見て「仕事を出してみたい」と感じるような魅力や強みを整理することで、単に下請け加工をしているだけではなく、自社が持っている技術や製造、加工に関する強み(例:短納期対応が可能、特殊素材に対応できる、精密な加工ができるなど)で、事業者自身も気づいていない自社の強みを導き出すことができます。
それらの内容をジェグテック(J-GoodTech)に登録することで、自社ではできない加工技術や強みを持っている会社を探している大手企業に対して、技術情報などを提供することができ、新たな取引先の発掘に繋がる可能性が出てきます。このような事例と具体的な使い方を解説して頂きます。
14:35〜14:50 質疑応答(中小機構北陸本部)
14:50〜14:55 閉会のご挨拶(福井県よろず支援拠点)