「デザインを核にした最高級クラスの商品開発」
手すきおぼろ昆布をはじめ、出汁用昆布や昆布関連製品を製造する同社は、数年前から出汁パック「黄金のだし」を開発。国内外に向け販売し、一定の販路を確保した。しかし、高価格品市場は、圧倒的に認知度が高い先行メーカーが存在しており、参入が厳しい分野であった。 そんな中、直面する課題解決の糸口を見つけたいとの想いで、よろず支援拠点に来所された。
初回相談で、国内、海外マーケットの課題、原材料や品質、デザインなど多岐にわたって全体概要についてヒアリングを実施。海外の富裕層向けの商品開発を行った後に国内に投入するという方針を定め、商品開発に取り組んだ。その後、マーケティング、デザイン、海外販路の専門家コーディネーターチームにより、実践的な指導を実施した。同社は食塩、化学調味料、保存料不使用の商品開発を短期間で成し遂げ、「心」というネーミングと洗練されたパッケージをまとって発売を実現した。コーディネーターがセッティングした県内メディアへのプレスリリースや、海外展示会への出展成果もあり、国内外で堅調な売上げを伸ばしている。